１年ビザ更新、前回の続きです。




深夜の２時から順番待ちで並んでいたお父ちゃん、いい加減
待つのに飽き飽きしながら、周りの状況を観察した。




すると、５時を過ぎた時点で順番待ちの列が急に長くなる。
中には、順番を待っていた人と交代する人も出てきた。
これが、俗に言う、順番取り専用のお仕事をしている人だった
のだなと思った。




深夜２時から並んでいたお父ちゃんの順番は９番。
だか、お父ちゃんの前に並んでいた8人の内、一人を除き７人が
アルバイトの順番待ちの人達であった。




並んでいたお仕事の人達は、みんな仲がよさそうに話している。
それに、並ぶのが慣れている。
辺りをキョロキョロなんてしない。
これみんな、ひょっとしたら順番待ちを専門に請け負う
一つのグループなのかもしれない。




６時３０分、並んでいる列に大きな動きがあった。
お父ちゃんの前に並んでいた人達が、揃って座っていた
椅子を片付け始め、今度はその場に立って並び始めた。




何事が起きるかわからないが、お父ちゃんも真似をして、椅子を
かたずけてその場に立ち待つ事にした。
それから１０分後、顔見知りの女性職員がきて番号が書かれた
カードを先頭から順に配り始めた。




ここで、みんなが椅子をかたずけた理由がわかった。
順番待ちに慣れていないと分からないルールなんだな、きっと。
１年に１度しか来ない人にはわからないだろう。
やはり深夜から並んでいた人達の多くは業者の方だったのだろう。





９番目に並んでいたお父ちゃんが手にしたカードナンバーは４２２番
だった。これが早い順番なのか遅い順番なのかよくわからない。
６時４０分にカードが配られると、その場に並んでいた人達は
一斉に何処かへ消えた。




思うに、イミグレーション業務が始まる８時３０分までには時間があるので
みなさん、それまで思い思いに何処かへ出かけたのだろう。
お父ちゃんは・・・といえば、何処にも出かけずその場に待機した。





それから８時をすぎると、やっとお母ちゃんがやってきた。
８時２０分頃からイミグレーション内で番号を呼ばれるのを待つ。
８時３０分から業務が始まり、２００番台の人達が呼ばれた。




９時にやっと４１１番が掲示板に表示された。
お父ちゃんが手にした４２２番はいつ呼ばれるのか、じっと待つ。
それからまた時間が過ぎ、電光掲示板に４０１番が表示された。





４１１番の人は１時間たってもまだ終わらない。
女性と男性と二人が座り審査を受けているが、何故か２０分おきに
男性だけが変わる。女性は同じ人だが、男性が４人程入れ替わり
椅子に座って審査を受けている。





これはなんなのだろう？
女性の方は業者の人なんだろうな、きっと。
先ほど呼ばれた４０１番も１時間経過したが終わらない。




電光掲示板に、４２２番は一向に点かない。





１０時４０分、深夜の２時からここで待っているお父ちゃんは
疲れてうとうとし始めた。
するといきなり４２２番のお父ちゃんが呼ばれた。
掲示板に４２２番の表示はない。
直接担当官から呼ばれたのだ。





これでやっと審査が始まると喜び、お母ちゃんと担当官の
前に座る。それから約４０分、書類の審査が終わりパスポート
の返却を待つ事になる。




途中、写真をとったり申請料金を払ったり、書類の確認をしたりして
パスポートが戻って来たのが１１時５０分であった。
パスポートには、２か月後においでとのスタンプがおされてあった。




深夜２時から並び、やっとこれで終わった。
来年は、書類が多く面倒くさい配偶者ビザはやめて
ロングスティービザに切り替えようと思う。
これならその日に１年ビザをくれるそうだ。




今回、順番を取るために深夜から並んでみたが、感想はどうということはない。
ただ、並んで入ればいいだけで、早起きしたついでに並ぶだけで
大変なことなない。





並んでみてわかったが２時は早すぎる。
４時からでも十分間に合うと思った。